あなたが、一人ではなく夫婦で一緒に不動産を購入した場合、出した金額によってその不動産所有の比率( =共有持分)が決まります。
もし、共働きで一緒に貯金をしていて、どちらがいくら貯金したかわからなくなった場合はどのようにすれば良いのでしょうか。
さかのぼって、計算し直さないといけないのでしょうか。
夫婦どちらの分か区別のつかなくなった貯金の計算方法
あなたが不動産の購入を検討しているとしましょう。
不動産を購入するためには多額の資金を準備しなければなりません。
足りない資金は住宅ローンなどの借入れに頼ることになります。
もっとも、あなた一人で購入することが困難な場合には、夫婦や両親と共同で購入する場合もあるでしょう。
その場合、出したお金で持分割合が決まります。
物件が4,000万円であなたが3,000万円で、あなたのお父さんが1,000万円出したとすると、あなたの持分が3/4、お父さんの持分が1/4ということになります。
持分とはその不動産の名義を誰がどのくらいの割合を所有しているかを示すものです。
その不動産は、あなたとお父さんとの共有名義の不動産であり、あなたは3/4、お父さんは1/4のそれぞれの共有持分を持っているということになります。
共有名義と共有持分につきて詳しく知りたい方は、「出したお金のどこまでが共有名義・共有持分に含まれる?」を参照してください。
またそのメリットとデメリットについて詳しく知りたい方は、「不動産を共有名義にするメリットとデメリット」を参照してください。
共有持分は、購入資金を現実に誰がいくら用意したかによって決めなければなりません。
しかし、その購入資金となる貯金が共働き夫婦で一緒に貯めていたお金の場合、どうやってこのお金が夫の分、このお金が妻の分であると区別すれば良いのでしょうか。
きっちりと分けるために昔の家計簿とか引っ張りだして計算しなければいけないのでしょうか。
このような場合は、会社から過去5年間の収入証明(源泉徴収票)をもらい、以下の計算式で割合を出すことができます。
夫婦全部の貯金 × 夫(妻)の過去5年分の年収 / (夫の過去5年分の年収) + (妻の過去5年分の年収)
例えば、区別のつかない夫婦の全貯金が1,000万円あったとしましょう。
夫婦の過去5年分の年収は以下のとおりとします。
夫 | 妻 | |
1年前の年収 | 800万円 | 500万円 |
2年前の年収 | 600万円 | 500万円 |
3年前の年収 | 500万円 | 400万円 |
4年前の年収 | 500万円 | 300万円 |
5年前の年収 | 600万円 | 300万円 |
過去5年分の年収 | 3,000万円 | 2,000万円 |
夫については、1,000万円×3,000万円/(3,000万円+2,000万円)=600万円
妻については、1,000万円×2,000万円/(3,000万円+2,000万円)=400万円
1,000万円の夫婦の内訳は以上のように算出することができます。
もし、あなたの貯金が夫婦どちらの分か区別のつかなくなっている場合にはこのように計算してください。
ちなみに、もしあなたが専業主婦で、夫からの給料からコツコツと貯めていた場合、そのお金はあなたのものではなく、夫のものになることに注意が必要だ。
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