消費税から昔に購入した不動産の建物価格を出す方法

不動産価格は土地だけで売買しない限り、戸建やマンションについてはそれぞれ土地価格と建物価格に分けられます。

あなたが不動産を売却するとき、過去にいくらで建物を取得したのか建物価格を知らなければなりません。

手元に売買契約書や領収書が残っていますが、

¥50,000,000(うち消費税80万円)

と書かれています。

このような場合はどのようにして建物価格を出せば良いのでしょうか。

また、購入しようとしている不動産の消費税抜の建物価格はどのようにして出せば良いのでしょうか。

 

購入時の建物価格の算出方法

消費税は、建物に対して課税されますが、土地に対しては課税されません。

  売主が「個人 売主が「不動産会社
土地 非課税 非課税
中古戸建 非課税 課税
新築戸建 課税
投資用戸建 課税 課税
中古マンション 非課税 課税
新築マンション 課税
投資用マンション 課税 課税

不動産に関係する消費税について詳しく知りたい方は、「消費税がかかる不動産と消費税がかからない不動産」を参照してください。

消費税が契約書等に記載されている場合にはその消費税から建物価格を逆算することができます。

計算方法

建物価格=(消費税÷8%(3%又は5%))+消費税

土地価格=購入代金−建物価格

消費税率は以下の購入時の税率で計算してください。

  • 平成元(1989)年4月1日〜平成9(1997)年3月31日…年3%
  • 平成9(1997)年4月1日〜平成26(2014)年3月31日…年5%
  • 平成26(2014)年4月1日〜平成29(2017)年3月31日(予定)…年8%
  • 平成29(2017)年4月1日(予定)…年10%

 

例えば、平成9年5月に戸建を購入したとしましょう。その時の契約書には、購入売買代金5,000万円(うち消費税80万円)と書かれていました。

取得時の建物の価格…(80万円÷5%)+80万円=1,680万円

取得時の土地の価格…5,000万円−1,680万円=3,320万円

もう一例出します。

例えば、今から購入しようと考えている新築戸建が4,500万円としましょう。その販売資料には4,500万円(うち消費税100万円)と書かれていました。

建物の価格…(100万円÷8%)+100万円=1,350万円

土地の価格…4,500万円−1,350万円=3,150万円

消費税を抜いた建物価格…1,350万円−100万円=1,250万円

建物の取得費を計算するときにはぜひ上記の計算方法を利用してください。

 

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